窓辺にお花を置いて、逆光で撮影。
一眼レフに慣れてくると、逆光が花を綺麗に見せてくれることがわかり、そういうシチュエーションで撮りたくなりますよね。
しかし、窓越しの光が明るければ明るいほど、輪郭がふんわりする代償に、花のお顔(カメラのほうを向いている花の正面)が暗くなってしまうのが悩みどころではありませんか?
そういうときは3つの対処方法があります。
露出補正を+にして、全体を明るくする
Pモード、Avモード、Tvモードなどを使って撮影している場合、露出補正ボタンを使って補正を+側に変更します。
キヤノンを例にとってみると、こうなっています。
AV+/-ボタンを押しながら電子ダイヤルを回します
http://cweb.canon.jp/e-support/faq/answer/eosd/54616-1.html
この方法を使うと、画像全体が明るくなります。ふんわり感があるエアリー写真になりますが、白飛びもしてしまいますね。これ以上明るくすると花の輪郭も溶けたようになってしまいます。
レフ板を使う
撮影条件は1枚目と同じで、レフ板を花に向けています。さきほどより花部分の色が明るくなり、紫のグラデーションが見えてきました。
使用したレフ板は、この記事で自作したもの。これほんと便利!
ストロボで「日中シンクロ」する
今回一番ハードルが高く感じられるかもしれないのがこちら。ストロボを使う方法です。
後ろからの光は十分あるので、他の位置から光を補ってあげよう、という考え方ですね。
しかし真正面からストロボの光を当ててしまうと、白っぽくぺったりした写真になってしまいます。
そこで、ストロボの光が出る部分を天井に向けて、反射した光を被写体に降り注がせるようにします。天井や壁などにストロボの光を当てて、反射光を使う方法を「バウンス」と呼びます。
カメラに内蔵されているストロボは、方向を変えられないので、ディフューザーをつけて光を拡散させます。こういうのね。
お日さまの出ている状況で、ストロボを使って光を補うことを「日中シンクロ」と呼びます。シンクロというと、カメラの設定をなにかと同調させなければいけないように感じますが、ストロボを太陽光の補助港として使う、という意味なだけなので、あまり心配しなくて大丈夫ですよ~。私も昔はストロボって敷居が高く感じられたけれど、使いだすといろいろと便利です。カメラに内蔵されているストロボも、そのままだと味気ないけれど、ディフューザーなどで活かしてあげてくださいね。