一眼レフのレンズキットやダブルズームはダメなの?写真講師が初心者におすすめするのは?

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初めて一眼レフやミラーレス一眼を購入するとき、多くの人がレンズキットかダブルズームキットを検討すると思います。本体だけにして好みのレンズを買うのがいいのか、レンズキットがいいのか、ダブルズームレンズキットがいいのか、迷いますよね。レッスン受講前に「これから買うのですが、どうしたらいいですか?」というご相談も多くいただくので、初心者さん向けという観点から、「これがいい!」というのをバシッとおすすめします!

レンズキット、ダブルズームキット…どういうものなの?

具体的に見てみましょう。Canon EOS X8iの場合。

 価格(2016/01 Amazon)内容
Canon EOS Kiss X8i ボディ
¥73,000EOS Kiss X8i本体のみ
Canon EOS Kiss X8i レンズキット EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM 付属
¥73,529標準ズームレンズ EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM付属
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X8i ダブルズームキット EF-S18-55mm/EF-S55-250mm 付属
¥92,150標準ズームレンズ EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM、望遠ズームレンズ EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM付属
Canon 標準ズームレンズ EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM APS-C対応
¥15,368
Canon 望遠ズームレンズ EF-S55-250mm F4-5.6 IS II APS-C対応
¥12,520

レンズキットというのは、カメラ本体に「標準ズームレンズ」18-55㎜くらいの広角から中望遠くらいの範囲をカバーした、倍率3倍(=レンズを一番短くしたときと、長くしたときでの、大きく見える倍率)くらいのレンズをセットにしたものです。
ダブルズームレンズキットは、カメラ本体と「標準ズームレンズ」に加え、55-250㎜くらいの望遠域をカバーしている倍率5倍くらいの望遠レンズをセットにしています。ズームするレンズが2本ついてくるということです。
価格を見ていただければわかりますが、本体と別々にレンズを買うより、キットで買うほうがずっとお手頃なお値段で手に入れられます。

標準ズームレンズは人間が普通に目で見ている範囲に近い画像が撮れるレンズです。少し広々とした風景から、テーブルフォト、ポートレイトあたりまで撮影できます。
望遠レンズは桜など少し離れたところに咲く花や、運動会、鳥、月などが撮影できます。

つまり、
レンズキットは「そんなに遠くのものは撮らないよ」という人向け
ダブルズームレンズキットは「近くから遠くまで、どんなものでも撮ってみたいよ」という人向けです。

キットレンズはダメなの?

ネットで検索すると、「キットレンズ(=上記のセットでついてくるレンズ)は良くない! 無駄だ!!」というサイトが出てきたりしますね。そうすると迷っちゃう人が多いと思うのですが、はっきり言いますね。最近のキットレンズはとても性能がよくなっています。

初心者で、被写体がまだ確実に決まっていない人は、価格が手ごろで何でも撮れるダブルズームレンズキットを買うべき!

お仕事などで小物を撮るなど、用途が限定されていて、それ以外に一眼レフを持ち出す予定はない、という方は、キットレンズではないほうがいいです。それぞれの用途に合わせた一本を選ぶべきです。しかし、「一眼レフを始めてみようかなあ」という感じのあなた! あなたが特に女性ならば、ダブルズームレンズキットが一番です。

ダブルズームレンズキットのメリット

どんなシチュエーションでも撮れる

カメラを始めてみると、最初は「そんなに使うかなあ」と思っていても、次第にカフェでケーキの写真を撮ったり、花束を撮ったり、小物を撮ったり、春には桜、秋には紅葉、お子さんの運動会だって撮りたいし、満月ならまん丸お月様を撮ってみたい、という気持ちが芽生えてきます。カメラに詳しい人から「単焦点がいいよ」と言われて本体と単焦点だけしか買っていなかったりすると、カメラ購入後、初めての桜のシーズンにがっかりすることになります。まだ被写体や作風が決まっていない時期は、とにかくいろいろなものを撮ってみるべき。たくさん撮ってから、自分が撮りたいものを見つけて、適したレンズを買うのが上達への近道です。

軽くて持ち歩きやすい

誰でも無難に持てる重量、サイズのレンズがレンズキットに採用されています。最初に重たいレンズを買ってしまうと、持ち出す気がなくなって、カメラはしまわれたまま…そんなふうになりがちです。カメラを持ち歩くのが習慣になるまでは、カメラ本体もレンズも持ち歩きが楽なものを選ぶのが一番良いと思います。撮らなくちゃ始まらないですもんね。

カメラとの相性が良い

初心者向けの入門機には、入門機に適したレンズがセットになっています。しかし、レンズだけは良いものを買おう、と奮発したりすると、レンズが重すぎてバランスが取れなかったり、まだ三脚を持っていないので支えきれなかったり、という問題が出てきてしまったりします。何度も書きますが、持ち出すのが面倒になるのが一番もったいない! カメラに慣れてくれば、少し重いレンズでも扱えるようになりますものね。

よくおすすめされる「単焦点レンズ」ってどうなの?

単焦点レンズは、ズームができないレンズです。ズームがないぶん、構造がシンプルで、開放絞り値(F値)を小さくできるため、比較的安価なのに明るくてボケがきれいな写真を撮ることができます。

Canonだと「Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 II フルサイズ対応」が人気ですね。¥16,480です。安いな!
Nikonでは「Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G フルサイズ対応 AF-S 50/1.8G」です。こちらも最近値上げされたとはいえ、¥26,300。

一眼レフっぽい「ボケ」がすぐに撮れるのは単焦点レンズ

F値が小さいということは、ピントの合う範囲を狭くできるということ。このため、F値の小さい単焦点レンズを使うと、背景がふわっときれいにボケた写真をいきなり撮ることができます。一眼レフを買った感があって楽しいですよね。私も一番使うのは35mm換算50mm前後の単焦点標準レンズです。
※APS-Cの場合は焦点距離35mmの単焦点レンズが「35mm換算50mm前後の単焦点標準レンズ」となります。上記の2本は75㎜くらいの中望遠単焦点レンズとなります。

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これはFUJIFILM X-A1にFUJINON XF35mm F1.4 R 単焦点をつけて撮ったもの。ふわふわですよね。

楽しいのだけれど、おすすめしたいのだけれど、初心者さんがいきなり単焦点レンズでいいのかな、と思う点があります。

写真をボカす/絞り込むための基本を身につける機会が減る

いきなりふわっと撮れてしまうので、被写体と自分と背景の距離感を考えながらボケの作り方を学ぶ必要性を感じなくなります。自分できちんとコントロールして写真を撮らなければならない状況で、基本がわかっていないため「あれ、うまく写らない」ということになりがちです。

画角の感覚がまだ身についていない初心者さんには難しい場面が出てくる

何mmならどのあたりまで写せる、という経験を積まずに単焦点を使ってしまうため、寄る/引く状況の判断が難しく、「撮れてない」ということが起こりがちです。

なぜこんなふうに言うかというと、自分自身がそうだったから。初めてのマイカメラはCanon EOS Kiss Fで、ダブルズームに加えてEF50mm F1.8を購入しました。使いやすかった50mmF1.8ばかりつけていて、すぐ上手くなったような気がしていました。でも、少し撮影の幅を広げたくなった時に、けっこう苦戦したのですよね。基本が大事なんだなあ、と身をもって知りました。実力をつけたかったら、キットレンズを使いこなすのが、実は近道です。

標準ズームレンズでも美しく撮れる

それでもやはり、標準ズームレンズだとなんとなく面白くない、と思っている初心者さんの生徒さまが多いので、最近私は「標準ズームレンズ再評価強化期間」です。
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これはSony α7IIにキットレンズ(標準ズームレンズ FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS)をつけて撮ったもの。フルサイズだからというのもあるけれど、ちゃんと背景はボケて、ふわふわに撮れていますよね。こうなる距離感を身につけてほしいな、と思っています。せっかくお得に買えるレンズなんだし、使いこなそう!

というわけで、

最初はお買い得なダブルズームレンズキットにしてしまおう!

悩んだら、ぜひ「超初心者さん向け」レッスンを受講してくださいね♪
どうしたらぼかせるか、懇切丁寧にお教えします。