「一眼レフ、ミラーレス一眼、コンデジ、どれを買えばいいの?(1)」
「一眼レフ、ミラーレス一眼、コンデジ、どれを買えばいいの?(2)」の続きです。
(いつまで続くのやら…でもちゃんとお伝えして、後悔しないお買い物をしてほしいんだもん!)
初めてこのページからご覧になった方は、ぜひカメラ選びチャートをチェックして、ご自分に合ったカメラを選んでくださいね。
カメラ講師厳選!一眼レフ、ミラーレス一眼、コンデジ、どれを買えばいいの?(1)一眼レフ編
カメラ講師厳選!一眼レフ、ミラーレス一眼、コンデジ、どれを買えばいいの?(2)ミラーレス一眼編①
カメラ講師厳選!一眼レフ、ミラーレス一眼、コンデジ、どれを買えばいいの?(3)ミラーレス一眼編②
カメラ講師厳選!一眼レフ、ミラーレス一眼、コンデジ、どれを買えばいいの?(4)コンデジ編
今、ミラーレス一眼に勢いがある理由
2015年はミラーレス一眼市場が大躍進した一年だった、と(私は)思っています。なぜなら、カメラ界の二大巨頭キヤノンとニコンが本気のミラーレス一眼を出したから!
これまでは両社とも「やっぱりカメラは一眼レフ。ミラーレス一眼? 軽けりゃいんでしょ?」的な態度でした(すいませんすいません上から目線ですいませんそう感じただけですすいません)。一眼レフでがっちり捕まえてきたお客さんを逃がさないことが一番、という感じで、既存のレンズが使えることが唯一最大の売りに思えました。でも、2015年に発売されたCanon EOS M3とNikon1 J5は完成度が高く、評価が高いです。
先行していたオリンパス、ルミックスも高級機種を出したり、ソニーは世界唯一のフルサイズミラーレス一眼を猛烈に爆上げスペックにしてきたり、富士フィルムは目の肥えたコスパにうるさいカメラユーザーを黙らせる新機種を投入してきたし、もう選び放題と言っていいでしょう。各社レンズの品揃えも充実してきました。
ではそれぞれご紹介(2016年1月時点)。
キヤノンのミラーレス一眼
話題のEOS M3です。こちらは別売りファインダーの評価が高いので、ぜひ一緒に買うべき。ファインダー付きのキットはものすごい人気で、予約してもなかなか届かなかったそうです。Canonらしい、人の肌の色を美しく再現する力はこの機種でも堪能できます。
Canonらしい肌色の美しさは健在
別売りファインダーの評価が高くて人気
アダプターがあればCanonの一眼レフのレンズが使えます
ニコンのミラーレス一眼
ちょっとおもちゃっぽかったNikon1シリーズですが、J5からデザインを一新、かっこよくなりました。このカメラのすごいところは、この小ささで4K動画が撮れること! 他のカメラでも4K動画が撮れる機種はありますが、大きい重い高い系が多かったので、気軽に試したいならいいですよね。赤ちゃんが生まれた方に4K赤ちゃんを撮ってもらいたいな。きっとその子がおとなになる頃には、4Kどころじゃないのでしょうから。
コンパクトなのに4K動画が撮れる!
標準レンズが高性能、マクロ撮影までこなせます
個性的なミラーレス一眼を選ぶなら
デジタル一眼レフはほぼNikon、Canonの独壇場と言ってもいいのですが(Pentax勢申し訳ない)、もう少し「自分らしい一枚」が撮れるカメラを求めるなら、群雄割拠のミラーレス一眼からニコキャノ(NikonとCanonを合わせてこう呼んだりします。ちょっと通っぽいでしょ?)以外で自分にぴったりくる機種を探してみるのも素敵だと思います。
私の場合も、「自分の作風はこれだ!」と思えるようになったのは、FUJIFILMのミラーレス一眼に出会ってからです。優しい色で世界のきらめきを描きたい、と思っていろいろ試した結果、X-A1というミラーレス一眼に至りました。X-A1、2013年発売だったのね。出てすぐ買ったんだな。それからほぼ毎日、必ず一枚は撮ってます。オートフォーカスが遅いとか、いろいろ機能的に頼りない面もあったけど、私と同じような眼差しで世界を捉えてくれるカメラはX-A1ですね。
FUJIFILMのミラーレス一眼
これから購入するなら、2015年に出たX-A2がいいですね。
エントリー機の一眼レフ/ミラーレス一眼ともに、各社レンズキットについているレンズは正直今ひとつの描写力なものが多いのですが、富士フィルムのはレンズキットのレンズで既に素晴らしい。ダブルズームキットを買って損はないです。ただし、動きの素早いものにはちょっとついていけてないところがあるので、主に撮る対象がめっちゃ動くもの(なんだろう、町田リス園のリスとか?)だと、上位機種のほうがいいと思います。といっても動くものを撮れる上位機種はいきなりX-T10になってしまうんだよなあ。
画質の富士フィルムに恥じない美しさ
フィルムっぽい雰囲気の写真も簡単に撮れます
キットレンズの描写力が半端ない
富士フィルムのいろいろあってよくわからないシリーズは、
X-T1:フラッグシップ機。最強のミラーレス一眼(APS-C)
X-T10:X-T1のコストパフォーマンスを高くしたもの。高級機への入り口機かな。
X-A系:エントリー機。
X-E系:昔ながらのレンジファインダーカメラのテイストを活かした機種。ちょっとマニアック。
Sonyのミラーレス一眼
熱く富士フィルム愛を語ってしまいましたが、もうひとつ愛しているカメラはソニー製。フルサイズミラーレス一眼のα7です。しかしこちらは初めてカメラにはちょっと向かないので、初心者さんならこちらのα6000をおすすめ。
これはいいですよ! とにかく操作しやすいです。感覚的に操作できるボタンが過不足なくついているので、いきなり手にとっても使える感じだと思います。基本的なメニュー構成はα7とほぼ同じなので、いずれフルサイズへ、と思っている方なら、こちらから始めると混乱しないですね。ファインダーもあるし、オートフォーカスの速さも「爆速」と評判です。コンデジ感覚でぱっと出してぱっと撮れるのに、写真は格が上がるカメラです。
ボタンやメニューが操作しやすい
オートフォーカスが爆速! 運動会やドッグランで大活躍できます
高性能ファインダーつき
最新機種はこちらのα5100。α6000より小さくなりました。タッチシャッター(液晶モニターでピントを合わせたいところを押すとシャッターが切れる)が使えます。スマホ感覚ですね。とにかく小さく軽く、ならばこちらになります。
とにかく小さい、軽い、スマホ並みの携帯性
液晶モニターを触れば撮影できるタッチシャッター

ソニーの場合はαシリーズとNEXシリーズがありますが、NEXシリーズは終了になり、αシリーズに一本化していくことになりました。NEXのいいところとα6000の速さを合わせたのがα5100なのだそうです。
α7を使っていて特に感じるのが、「ソニーのミラーレス一眼は、レンズの力をフルに引き出す」ということです。キヤノン、富士フィルム、ソニーと使ってきて、キヤノンと富士フィルムはどのレンズを使っても「キヤノンだな」「フジだな」という感じなのですが、ソニーは使うレンズで仕上がりが全然違う。キットレンズはあまり面白くないのですが、ツァイス系にするとこってり、こっくり、華やかでどこかセクシーな色を見せてくれます。紫がこんなに綺麗だなんて、とびっくりしました。オールドレンズならまったく別の描写になるし、一眼の「レンズ交換の楽しみ」を味わうならソニーのカメラが一番楽しいかと思います。けっこう長く頻繁に(そして雑に)使っているけど、まだソニータイマーは発動されてないよ。
カメラ講師厳選!一眼レフ、ミラーレス一眼、コンデジ、どれを買えばいいの?(1)一眼レフ編
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