隣の市にある大きな公園には、コスモス畑があります。畑と言ってもそんなに大きくなくて、小学校の砂場くらいの大きさの丸い小山に、いろんな色のコスモスが植わっているのです。ちょっと小高く、半球形なので、青い空にコスモスの写真を撮るには都合が良く、9月中は平日でもカメラを持った人で賑わっています。
私も盛りの時期に行きたかったのですが、9月から10月はどうも体調不良が続き、カメラを持って行けたのは10月も終わりかけた頃。
やはり、萎れてスカスカになっていました。
きれいな形の花を探して撮ったのですが、9月の爽快感、満開感はないですねえ。
しかも、夕方で光が赤くなってきた時間帯だったので、撮りたいイメージを変えてみることにしました。
背景の暗さとか、黄色くなってきた葉っぱとか、夕暮れを活かして、ドリーミーに撮る!
花や植物を撮影するのが好きなので、近場で花が有名な公園に行くことも多いのですが、天候が花の色に合っていなかったり、何日か前の雨のダメージが残っていたり、想定通りの景色が撮れることばかりではありません。そんなときに私がよく使うワザが、この「ドリーミー撮影」です。全体を目を細めてぼんやり眺めてみてから、そのイメージに近いように切り取れるところを探します。レンズの絞りは開放にしてできるだけ明るく、背景にキラキラした玉ボケが入ったり、手前の花が溶けてしまうような色のところを狙って、花の間にカメラを突っ込むようにして撮ります。
マニュアルフォーカスで、全部ぼかしてもいいと思いますし、形の整った遠くの花にピントを合わせてもいいと思います。どっちも試してみて、全体が好みの色感になるようにすると、ちょっと個性のある、可愛い写真になるのではないかなーと思っています。お試しあれ~。