ドッグカフェでの撮り方編に続き、公園での撮り方です。
外で犬をかわいく撮るには
順光を避ける
まず、順光を避けましょう。順光とは、カメラマンの背中に光源があり、被写体の顔に直接光が当たる向きのことです。順光だと、眩しいので目がしょぼしょぼしてしまいますよね。わんこの場合も、目が小さくなり、瞳孔が狭まるので、きつい顔に見えてしまいます。瞳孔が開き気味のほうが、愛らしい表情に見えるので、女性、赤ちゃん、動物をかわいく撮る基本は「順光を避ける」ことです。
瞳にアイキャッチを入れる
アイキャッチ(キャッチライト)とは、目にキラッと光を入れることです。これがあるかないかで、人も動物も表情が全く違ってきます。アイキャッチがないと何を考えているかわからない、生き生きとしていないというような印象を与えてしまいます。
見たことがある方もいらっしゃるかと思いますが、小林製薬の「エディケア」という製品の新聞広告。
気になる 小林製薬 エディケアのモデル
http://turnmeon.hatenablog.com/entry/2014/10/23/232720
こちらの女性は、アイキャッチがありません。そのため、どんな気持ちなのかつかみ切れずミステリアスな印象を受けます(たぶんそこが狙いなのでしょうね)。犬や猫、赤ちゃんはミステリアスにする必要はないので、アイキャッチを入れるようにしましょう。
この写真は木陰で強い光がない場所を選んで撮っていますが、私の背中側には木漏れ日があるため、わんこの目にそれが写ってキラキラしたアイキャッチになっています。明るい方向に顔を向けてもらえばアイキャッチは簡単に入るので、室内で撮るときも少し顔を上げてもらったり、白い壁などを見てもらえば大丈夫です。カメラマンが白い服を着るというのもアリです。
集合写真には少々テクニックが必要
今回は最終的にコーギー14頭となったので、もうわらわらでした(笑)
8割がた集まったけど、
こっちはまとまらず、
しだいにリードが絡まって当惑する子あり。
これだけの犬数がいると、なかなか難しいですね。
本気で集合写真を撮ろうとしたら、コツが必要です。
一番長く待てる子を中心にして座らせ、我慢強い順に一匹づつ横に並ばせていく
犬同士の相性のいい子を並べる
リードは短いタイプ(ショートリード)で、アンカー(係留のために地面に打ち込む杭)に結ぶ ※アンカーは地面や植物を傷める可能性があるので注意
レンズは広角
飼い主さんも一列に並び、しっかりマテをかける
今回はそこまでしたくなかったので、わらわらでいいね、ということにしました。みんないろいろな表情で可愛いしね!
目線の先に余白がある構図にしよう
この写真を切り取って比べてみましょう。
目線の先に余白がないほうは、行き止まりのような、詰まった感じになってしまいますね。これは人、動物だけでなく、お花や小物など、「顔がある」感じがするものについては基本的な構図です。
飼い主さんとの可愛い瞬間を撮ろう
見て、このお手の可愛いこと!! 飼い主さんからはなかなか見えないこういった瞬間を撮ってあげるといいですね。この短いお手…。これを見たらコーギーを愛さずにはいられないですよね。
こちらは、飼い主さんを一心に見上げている表情。いとおしいですね。
自分のわんこを撮るのに一段落したら、第三者だからこそ撮れる一瞬を狙ってみてください。わんこと飼い主さん、わんこと周りの子の関係がわかるような、物語のあるシーンを狙いましょう。あまりにもモデルさんたちが可愛すぎて、撮ることに夢中になりがちですが、ストーリー性を加えるようにすると、写真がただの「記録」から「作品」になります。
では可愛いコーギー写真をご堪能ください
写真講座はここで終わりにして、あとは可愛いコーギー写真をお楽しみくださいませ!
手前のふわふわの子はフラッフィというタイプ。女の子に間違われるけど男の子です。
参加わんこ中一番のご長寿、16歳。歩行器を導入して、元気に歩いています。
他のわんこがちょっと苦手なので、カートに乗って参加。ちょこんと出した顔が可愛い。
一生懸命お水を飲んでると、鼻がむぎゅっと曲がっちゃうんだよね。
最終的に、今回集まってくださったのは、人が26人、コーギー14頭。きなこが亡くなって一年以上になるのに、まだ「コーギーの飼い主」として仲良くしていただいて感謝しています。私たちが寂しくならないように、きなこが縁を結んでくれているんだろうな。
モデルさんをつとめてくれたすてきなコーギーさんたち(たぶん年齢順):
こたろうくん/ウェンディちゃん/はなちゃんまるくん/クウくん/ももちゃん/ドルチェちゃん/しっぽくんちょびくん/ディップくん/ツヴァイくん/花子ちゃん桃子ちゃん/すずりくん