神宮外苑の事故から考える撮影機材の防火のはなし

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11/6、明治神宮外苑で開催されていた東京デザインウィークで、痛ましい火事が起こってしまいました。展示物の中で亡くなられたお子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。ほんとうに酷い事故です。

私たちカメラユーザーも、実は発火しやすいアイテムを日常的に使っています。注意をしていただきたいことがあるので、取り急ぎ記事にしました。
撮影機材の防火

1.照明機材は熱くなりやすい

スピードライト(カメラ内蔵フラッシュではなく、カメラの頭の上に外付けするストロボ)※1は、瞬間的に大きな光が出る仕組みです。その分、オーバーヒートを起こしやすいです。最近の機種は、オーバーヒート対策がなされていますが、連続発光を続けると煙が出たとか焦げ臭くなったとかいう話をよく聞きます。もし、そんなふうに過熱状態になったスピードライトのそばに、燃えやすいものがあったら危険ですよね。

私も生徒さんに、スピードライトの簡便なディフューザーとして、レジ袋をかぶせてみるという方法を提案することがあります。光を少し拡散させてくれるので、光が固すぎるときに試してみては? と話してきました。でもそれは一時的な使い方で、ずっとつけっぱなしで何度も発光させるものではないという前提でしたが、これからは必ず先に「過熱することがあるので注意してください」と一言入れるつもりです。

また、LEDライトの人気が高まってきています。私も様々なタイプのLED照明機材を持っていますが、電球部分が最高で50℃程度と触っていきなりやけどするようなものではないので安心していました。でも、接続部分など、一部分かなり熱くなる場合もあります。接触不良などがあったら、バッテリーや電源アダプターに負荷がかかって熱くなります。

2.周囲に燃えやすいものが多い

テーブルフォトでは特に、紙や布の小物を使います。照明機材だけならば、火が出るようなことにならないとしても、熱くなっている部分に紙など燃えやすいものがずっと触れていると、内部に熱がこもり、しばらくしてから発火することがあります。このあたり危ないな、という意識を持っておくことが大切ですよね。

3.カメラ本体も熱くなる

古い機種ですが、ニコンのデジタルカメラでバッテリーから発火の恐れがあり、回収に至ったものがありました。ずいぶん前ですが、まだ完全に回収しきれず注意喚起しているようです。バッテリーは発火トラブルを起こしやすい部分ですね。毎回使用後に充電しながら、変形していないか、膨らんできていないかチェックしましょう。

また、これは噂程度で真相はわからないのですが、太陽をミラーレス一眼で撮っていたところ※2、突然液晶画面が真っ暗になり、レンズを外してみたらセンサーの部分が燃えていた、という話を聞いたことがあります。太陽とカメラの角度、シャッタースピード、絞りなど様々な条件がそろってしまったら、もしかしたら起こるかもしれないですよね。虫眼鏡で太陽光を集めるのに似たことを行っているわけですから。

カメラまわりには熱くなりやすいもの、燃えやすいものがある、ということを頭の片隅に必ずおいていてください。撮影は、無事におうちにかえって写真をパソコンに取り込んで確認するまでが撮影ですよ。

繰り返しになりますが、本当に辛い火災事故でした。ご家族の方のお気持ちを考えると、記事にしてよいものか、とも思いましたが、注意喚起になれば、ということで、取り急ぎアップします。乾燥しやすい季節です。どうかみなさん、家事にはお気をつけください。

<<注>>

※1 スピードライト、ストロボ、フラッシュなど様々な呼び方がありますが、「ストロボ」はアメリカのストロボリサーチ社の登録商標です(今は期限が切れています)。一方フラッシュは、ストロボの正式名称(一般名称)が「エレクトロニックフラッシュ」なのですが、現在、フラッシュというと内蔵されている小型のものを指す場合が多く、外付け大型のものを一般的に「スピードライト」と呼ぶことが多いです。しかし、英語表記にすると、ニコンは”SPEEDLIGHT”、キヤノンは”SPEEDLITE”としており、キヤノンはこの表記で商標登録しています。

※2 ミラーあり一眼レフでファインダーからのぞくタイプの場合、太陽光を直接見てしまうことになるので、目を傷めるからやめましょう。ミラーレス一眼の電子ビューファインダーや液晶画面なら、太陽光直視ではないので大丈夫です。