これまでの「デジタルカメラとフィルムカメラをできるだけ厳密に比較してみる」
デジタルカメラとフィルムカメラをできるだけ厳密に比較してみる(1)
デジタルカメラとフィルムカメラをできるだけ厳密に比較してみる(2)
デジタルカメラとフィルムカメラをできるだけ厳密に比較してみる(3)
デジタルカメラとフィルムカメラをできるだけ厳密に比較してみる(4)
デジタルカメラとフィルムカメラをできるだけ厳密に比較してみる(5)
デジタルカメラとフィルムカメラをできるだけ厳密に比較してみる(6)
デジタルカメラとフィルムカメラをできるだけ厳密に比較してみる(7)
デジタルカメラとフィルムカメラをできるだけ厳密に比較してみる(8)
実写画像を比べてみる④アンティーク風小物
明るめ、くっきりめの写真だと、自分の好みとフィルムは合わないように感じましたが、アンダーでシックなら素敵に撮れることを実感しました。
それがこれ、アンティーク風小物のテーブルフォトです。
撮影条件は3枚ともISO400、F2.8、1/50秒です。
MINOLTA αSweet+MINOLTA AF MACRO 50mm F2.8+Fujifilm PRO400H
本当にアンティーク品なのは針袋ふたつだけで、あとは雰囲気なのですが、フィルム写真のざらつきが古さをひきたてているような気がします。
実写画像を比べてみる⑤食べ物写真
食べ物の写真は基本的には明るく撮るものですが、スタイリングによってはアンダーでかっこよく、雰囲気のある写真になります。
α7+Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
MINOLTA αSweet+MINOLTA AF MACRO 50mm F2.8+Fujifilm PRO400H
美味しそうか、という点では、α7が一番焼き色がちゃんとしてるし、いちじくもブルーベリーソースもみずみずしいんですが、フィルムの写真にはなんとも言えない臨場感みたいなものがあって、いいなあと思うんですよね。本当はこの「なんとも言えない」みたいな感覚を排して、きちんと数値的な裏付けで良さ/良くなさを分析したいのですが、これは難しかった。強いて言えば、全体に薄く茶色みがかっているのがシズル感につながっているのと(この薄い茶色っぽさをLightroomで出すのは難しい)、ほどよいノイズが、ものを食べるときの人の気持ち(食べ物に気持ちがフォーカスしていく感じ)を表現できているのかな。人間の視覚は意外とあいまいで、「食べたい!」みたいな生理的欲求があるときは、あまり明瞭にものを見ていないんじゃないかな、と考えています。
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使用機種は以下の通りです。レンズはフィルムカメラに合わせて35mm換算50mm前後の単焦点レンズにしました。
フィルムカメラ:MINOLTA αSweet(1998年発売開始)これはさすがにアマゾンになかった…
レンズ:MINOLTA AF MACRO 50mm F2.8
フィルム:Fujifilm PRO400H
フルサイズ機:Sony α7
レンズ:Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
APS-C機:Fujifilm X-T1
レンズ:XF35mm F1.4 R