見逃すな!魂を震わせる蔡國強展「帰去来」@横浜美術館

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「現代美術のスーパースター、横浜へ」と銘打たれた蔡國強展「帰去来」、素晴らしかったです!!
ここ数年に観た展覧会の中でも圧倒的な感動でした。

蔡國強といえば、北京オリンピックの開会式、閉会式の花火の演出で名前を聞いたことがあるかもしれません。でもあれはこの人のほんの一部にすぎないんだな、と思わされました。

2015-08-23 10.57.08

入ってすぐに目に飛び込んでくるのが、今回のために横浜美術館内で作成された火薬ドローイングの「夜桜」。ニュースなどで見ていたけれど、実際に相対すると、静謐で、穏やかで、包み込まれるような優しさを感じます。

これ以外は撮影禁止だったので、横浜美術館のサイトの写真をご覧ください。

繊細に作られた白磁のレリーフに火薬の爆発で陰影をつけた「春夏秋冬」。巡る季節とともに生と死、儚さと永遠(ポンペイ遺跡を連想したからかもしれません)が感じられて、ため息が出るほど美しい。
性的な表現がある、とのことでサイトには掲載されていない「人生四季」。これがセクシュアルなら古事記はめっちゃポルノだな、と思ってしまった。こちらも火薬ドローイングですが、色花火を使っていて、綺麗です。
それから「壁搗き」。もうこれは絶対に見るべき。見えない壁に挑み続ける99体の狼のフィギュアは、私達ひとりひとりであり、人間という生き物であり、歴史であり、国家のような制度でもあり、乗り越え続けようとする無限の意思に、見てて涙ぐんでしまいました。

ビデオ作品の「巻戻」は、最近から過去へ遡りながら作家のルーツを追う構成で、惹き込まれました。物心ついた頃は文化大革命、その後も世界の大きな変化や中国の体制に揺さぶられることもあったはず。その中で、誠実に政治にコミットメントしつつ、美しく、手法は暴力性の象徴としての火薬とつかいながら、とても穏やかで思いやりがある作品を生み出す人柄に、感銘を受けました。

数日たっても余韻が抜けません。首都圏の方、行かないと損です。同じ時代に、この偉大なアーティストがいるなんて、幸せすぎる。代官山の展示も行こう。