歴史はモノクロじゃない/モノクロ写真の意味

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歴史的な写真のカラー化

歴史的なできごとを振り返るとき、つい、それらが白黒の世界で起こっていたような気がしたりはしませんか?
たとえば第二次世界大戦や世界恐慌、日本なら関東大震災や東京大空襲。残されている写真がモノクロなので、遠くの色のない世界での話のように感じてしまったりします。
でも、もちろん、昔だからって世界に色がなかったわけではなくて、人々の喜怒哀楽も命も極彩色のなかで営まれていたんですよね。

boardPanda.comに、歴史的な写真を、専門家のサポートのもとPhotoshopで色付けしているアーティスト、マリーナ・アマラルさんの作品が紹介されていました。
http://www.boredpanda.com/colorized-black-and-white-historic-photos-marina-amaral/
※最初にショッキングな写真(ベトナム戦争に講義して自らに火を放つ僧侶)がありますのでご注意ください。

ボアパンさんの白黒写真カラー化のシリーズ:
http://www.boredpanda.com/historic-pictures-colorized/
http://www.boredpanda.com/famous-old-photographs-restored-in-color/
http://www.boredpanda.com/colorized-history-black-and-white-pictures-restored-in-color/
http://www.boredpanda.com/colorized-historic-monochrome-photos/

人気コンテンツなんですね。たしかに、色付けされると、とたんに他人事ではなくなって、胸に迫るものがあります。

ではなぜ、モノクロ写真だと別世界のように感じるのでしょうか?
私自身は、特にモノクロを好んで撮ることはないのですが、時々、「今の気分は絶対にモノクロでないとあらわせない」と感じるときがあります。そうやって撮った写真はたいていとても個人的なもので、どこかに公開したりせずに撮ってすっきりして終わりなのですが、なぜモノクロで撮りたくなるんだろう?
モノクロ写真の良さってなんだろう?

モノクロ写真の良さ

なんとなく「モノクロかっこいい」と感じる人が多いと思いますが、なんとなくには必ず理由がある。ということで考察してみます。

情報量の少なさ
:色相という情報が削ぎ落とされているので、想像を働かせる余地がある
:シンプルなので、構図や被写体の本質がはっきり見える

非日常感
(色を見る力は人それぞれ、また色覚にハンディのある方もおられるので、単純に「モノクロは非日常」とくくりたくはないのですが、考察のための単純化として、「いつも見ている世界と違う」と言わせてください)
:時が止まったような印象を受ける
:別の世界のように感じる

ノスタルジー
:上記のように古い写真はモノクロが多いから
:自分でモノクロフィルムを現像した思い出がある(写真部だった人とかね)

黒という色の持つ性格
カラーイメージスケール』と『心を伝える配色イメージ』によると、黒は
:ハード、ダイナミック、シャープなど力感を伝える
:デザインや形を引き締める
:死、闇、悲しみ
:禁欲的、フォーマル、意志の強さを象徴する
とあります。これらのイメージが写真に加わって、魅力的になるのでしょう。

↑この2冊はおすすめです! なぜあの写真はふんわり感があるんだろう、とか、清潔感のある写真を撮るポイントなど、色が与えるイメージが手がかりになります。ちなみに、このサイトは繊細なイメージの色合せを使っています。写真を見ていただきたいので、極力他の要素は目立たないようにしたかったので、色の組み合わせを選びました。

当たり前と思っていたことも、ちょっと調べて考えてみると面白いし奥が深いですよね。

2016-03-08 15.35.37
プレスリーのファミリーポートレイト。奥さんの髪型…!!